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成満之証 [京都十二薬師霊場]

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満願寺院: 永福寺(蛸薬師堂) 
巡礼期間: 2012年10月2日~2012年12月18日 
 
 京都十二薬師霊場の巡礼が成満しました。洛陽三十三観音に続いて、この種の巡礼としては二つ目のコンプリートですが、こちらの方は札所の数も少なく、わりと手軽に回ることができました。 

 何度か書いたことですが、この巡礼は「穴場的」なお寺が多く含まれており、非常に楽しく回ることができました。お勧めです。

 いちおう、札所の番号はありますが、必ずしも順番通りである必要はないようで、成満証(手数料1,000円)はほとんどのお寺で頂く事ができます(東寺・水薬師寺では頂けないようです)。同時に先達の申請も行いました。

永福寺(蛸薬師堂) [京都十二薬師霊場 第十二番(成満)]

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寺院名: 永福寺(蛸薬師堂) 
宗派: 浄土宗西山深草派系単立 
所在地: 京都府京都市中京区 

「蛸薬師如来」 

 寅薬師・誓願寺などと並んで、新京極の商店街の中にあるお寺ですが、昔から様々な祈祷を行うためのお寺だったようで、観光客などが行き交う新京極の喧噪の中でも、この空間だけぽっかりと神秘的な雰囲気を湛えているように感じます。 

 以前から何度もお詣りしていることもあって、すっかり顔なじみになってしまったのですが、今回はこのお寺で京都十二薬師の巡礼を成満することになりました。 

 洛陽三十三観音と比べて、京都十二薬師の巡礼は札所数も少なく、ほとんどのお寺は市内に集中しているので、比較的手軽に巡拝することができます。今回も、約二ヶ月で全部回ることができました。十二薬師の巡礼だけを目的にするならば、おそらく二日あれば、それなりに余裕を持って回ることができそうです(一日でも不可能ではないですが、かなり忙しいと思います)。 

 むしろ、十二薬師巡礼の良いところは、お寺の方とコミュニケーションをしながらお詣りできるというお寺が多いことであると思います。まだしばらく京都に行く事が多そうですので、二巡目以降も続けてみようかと思います。 

 ところで。今回判明したことなのですが、これまで蛸薬師堂(永福寺)と、同じ敷地の妙心寺は浄土宗西山深草派だと思っていたのですが、どうやら現在はそこから独立しているようです。詳しい経緯までは詮索しなかったのですが、少なくとも現在は「西山深草派系単立」とのことです。

 永福寺は薬師如来が本尊なので、阿彌陀如来を本尊とする浄土宗系としては珍しいと思っていたのですが、かつては天台宗だったのだそうで、おそらくその名残なのかもしれません。その後何らかの経緯で浄土宗になり、永福寺はおもに祈祷を扱い、妙心寺は供養を扱う(この二つの線引きも難しいのですが)という役割分担になっているようです(因みに、妙心寺の本尊は阿彌陀如来)。
 
[京都十二薬師霊場 第十二番(成満)] 
蛸薬師 

西光寺(寅薬師) [京都十二薬師霊場 第十一番]

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寺院名: 西光寺(寅薬師) 
宗派: 浄土宗西山深草派 
所在地: 京都府京都市中京区 

「寅薬師如来」 

 新京極の商店街の中にあるお寺で、通りに向かって小さな門が開かれていますが、気をつけていないと通り過ぎてしまうぐらいです。

 以前にも一度お詣りしたときがあり、その時も本堂に上げて頂いて、色々と説明をして頂きました。去年だと思っていたら、もう二年も前の話だったんですねえ。今回も、ご住職様としばらく話し込んでしまいました。 

 浄土宗(西山深草派で、知恩院系の鎮西派とは流派が違いますが)なので、御本尊は阿彌陀如来ですが、脇壇に弘法大師作と云われている薬師如来が祀られており、完成したのが寅の日・寅の刻だったことから「寅薬師」と呼ばれているのだそうです。 

 こちらのお寺もまた、観光地お寺とは違い、お寺の方のお話ししながらゆっくりお詣りできます。通りがかったら、つい何度でもお詣り(お邪魔?)して仕舞いたくなる、穴場的なお寺だと思います。
 
[京都十二薬師霊場 第十一番] 
寅薬師