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曙光の空

 だんだんと定例になりつつある、週末の早朝サイクリングですが、今日もまた最上稻荷を往復してきました。

 この季節はだいたい五時ぐらいに朝焼けが始まります。今日は吉備津神社を過ぎてしばらくしたら、綺麗な夜明けの情景が広がりました(先月にガラクタ置き場で写真を撮ったときは四時半頃、吉備津彦神社と吉備津神社の間ぐらいでした)。

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 この辺りは一面の田んぼで、遠くには霞の棚引く岡が連なる、まさに岡山の地です。その一角からだんだんと空が染まっていき、雲を輝かせながら曙光が拡がっていきました。

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 幸いなるかな、吉備の国。
 

京女前期終り

ファイル 20110802_inodacoffee.jpg 今日は京女授業の試験日で、これで前期は全部終わりです。

 実は今まで試験で成績をつけてこなかったので(全部課題提出で成績をつけていました)、試験をしたのは初めてのことでした。この授業自体も、今まで担当した時が無い科目の授業だったので、この半年間はそこそこの負担だったのですが、今日でだいぶ肩の荷が下りた感じです。( ´ー`)フゥー...

 やっぱ、一番最初は何でも緊張するもんだと思いますが、とはいえ来年からは担当できる授業の幅が拡がったと思えば、ありがたいことでございます。

 これで、少なくとも来年の春までは、出張とかがない限りは、京都に行く用事が無くなってしまいました。京都の寺社巡りも、当面の間お預けのようです。(´・ω・`)

 まだコンプリートしていない洛陽三十三所観音霊場巡拝の続きもしたいし、他にも行っていないお寺や神社も沢山あるし。来年度も京女の仕事が、できれば前期・後期と連続して、続けられると良いのですが(担当できる科目数も増えたことですし)。


 帰り道、いつもお世話になっている京女の深見教授イノダコーヒーでごちそうになりました。もともとコーヒー自体が好きではなかった私ですが、このイノダコーヒーはコーヒーってこんなにおいしいものなんだと思った、数少ないお店のひとつです。特に「ジャーマン」と「アフリカブレンド」がお気に入りです。

 コーヒーも良いのですが、お茶請けのお菓子で「サバラン」と云うお菓子があり、これがまたとても美味しいです。ラム酒をふんだんに使ったシラップ漬のスポンジケーキに、桜桃とかミカンのシラップ漬が乗せられているというもので、コーヒーと一緒に頂くのが、京女の帰り道のひそかな楽しみでした。


 べべべつに、お寺ばかり行ってるんじゃ、ないんだからっ!


 写真で手に持っているのは、深見教授の近著『子どものうた弾き歌い ベスト50』でして、サイン本を頂きました。この本には、私も制作にかかわった「教員・保育者養成のためのピアノ弾き歌いe-ラーニングコース」に出てくる曲も収録されています。

中国学園に行ってきました

 聞いた話ですが、中国からの留学生が岡山に来て、先ず吃驚するのが、街じゅうに「中国銀行」があると云うことだそうです。Σ(`ハ´;)

 「中国は広島の生まれアルヨ」と云うゼンジー北京のネタじゃないですが、もちろんこの「中国」は中国地方の中国のことです。

ファイル 20110730_cjc.jpg その岡山には中国学園大学と云う大学もあって、仕事の上では少なからぬ繋がりがあったりします。そういえば、私も富山から岡山に移るとき、当時の上司様から「中国学園大学とも仕事をするようですが、中国語が活かせそうですね」と云われたりしました。ですから中国地方の中国なんで。(;´∀`)

 さて、今日はその中国学園に行ってきました。岡山県内大学関係者の懇談会(?)のような「岡山県大学人の会」と云うのがあり、その行事(シンポジウム)にお誘いを受けたからです。

 以前に何度か、車で連れて行ってもらったときはありましたが、今日は雨が降りそうな天気の中を自転車で行ってきました。だいたい一時間ぐらいで、山陽新幹線の高架近くの田んぼの中にある中国学園に着きました。学生数五百人ぐらい(短大も併せたら千人ぐらい)の小さな大学です。

ファイル 20110730_cjc-2.jpg 用事が終わって帰ろうとしたら、急に強く雨が降ってきてしまい、しばらく雨宿りをしなければなりませんでした。そんなことをしていたら、最近決まったという大学のキャラ発見。こういうの大好きなんですが、(私的に)カッチーくんに勝てるキャラはなかなかいません。ガクちゃんとイデーくんも決して悪くはないですが、何かが足りない気がします。

 因みに。恐竜をモチーフにした岡大のキャラクターも存在していて、以前は大学のサイトを闊歩していたんですが、そのサイト共々不評だったみたいで、今は何処にも居なくなってしまいました。辛うじて、生協で売られている岡大グッズの中に、ひっそりと生息しているだけのようです。

セミは廃看板が好き?

 教養C棟の横を通りかかったとき、道端にある看板の残骸(?)になんかがたかっているのを発見。

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 近寄って見ると、セミの抜け殻がびっしりとついてしました。 (゚Д゚)

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 他にも似たような看板の残骸があるのですが、特に抜け殻が附いているわけではありませんでした。何故ここにだけ集中的に寄ってたかって抜け殻があるのかは謎。

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 たぶん、抜け殻だけをあとから取り付けるのは難しいように思われるので、たまたまこの看板下に幼虫が沢山埋まっていただけのか? それとも、脱皮直前の幼虫を誰かが集めてきて看板に這わせたのか?? はたまた、この看板自体にセミの幼虫を引き寄せる何かがあるのか???

 何だったんでしょうね( ・ω・)?

泉涌寺(の塔頭)再訪

 先週の金曜日に泉涌寺に行ってきたばかりですが、泉涌寺そのものよりも、塔頭寺院が気になって気になって、結局今日も、もう一度泉涌寺に行ってきました。

 …といっても、泉涌寺自体はスルーで、特に気になった二箇所の塔頭寺院にしか行きませんでしたが。

 ひとつは来迎院という塔頭で、三宝荒神が祀られている神仏習合の雰囲気が強いお寺です。泉涌寺自体がどちらかというとひっそりとした「隠れた名所」という感じですが、わけてもこの来迎院は特にひっそりとした感じが漂っている気がします。

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 境内には、弘法大師の掘ったという井戸が祠の中に祀られているのですが、そのわきの石仏のところには、何やら芸術的なクモの巣がかかっていました。

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 また、「含翠の庭」という庭園があり、その一角には大石内蔵助が建てたという「含翠軒」という茶室があります。この茶室で仇討の策を相談したとかナントカ。お庭の拝観は有料ですが、拝観と合わせて抹茶(これも有料)を頂くことができます。客殿の一角に上げていただき、大石内蔵助に因んだ、巴の紋の入った茶碗でお茶を出していただきました。

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 お庭自体は良く手入れされていると云うよりもむしろ、伸び放題の草木に囲まれた感じですが、野趣あふれると云えば良いのかもしれません。とはいえ、随所に青モミジも見られたので、秋に来たらさぞかし趣があるんじゃないかと思われます。

 もう一箇所、悲田院にも寄りました。こちらでは、先日来た時に御朱印を書いて下さった若い娘さんが、本堂などを案内して下さいました。

 このお寺には、他にはあまり例を見ない「逆手の阿彌陀如来」と云う、印相が左右逆になっている像が祀られています。また、快慶作と云う「宝冠阿彌陀如来像」も異例の造形で、ふつう、如来像はシンプルな衣だけで装飾は付けていないけれども、この阿彌陀如来像はきらびやかな装飾を身に附けている上、ふつうは片肌を出している衣が両肩を覆っています。こうした仏像や、土佐光起らの襖絵などを、解説を聞きながらごくごく間近で拝むことができました。

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 この悲田院、京都市内を望む、とても景色のよい場所にあります。以前は宿坊を経営していたようで、一度泊まってみたいと思ったのですが、残念ながら現在は営業していないとのことでした。(´・ω・`)

龍泉寺の御瀧祭り

 さいきん足繁く(?)通っている最上稲荷妙教寺の裏山、龍王山の山中には龍泉寺というお寺があります。このお寺は昨冬に一度だけ、最上稲荷から山道を登って行った時がありました。

 毎年七月の第三日曜日には、「御瀧祭り」というお祭りが執り行われるそうで、それに合わせてお詣りすることになりました。…といっても、今回は家内と二人なので山道はパス。吉備線の足守駅から車を手配しました。

ファイル 20110724_ryusenji-otakimaturi.jpg 小雨交じりの天候でしたが、山の中腹にある境内に入ると、既に多くの参詣者たちでいっぱいでした。受付でご祈祷の申し込みをしたら、福引券を頂き、お昼の接待(お弁当)もどうぞと案内をして下さいました。

 本堂の横では、法要が始まるまでの間、地元の人たちによる太鼓の演奏も披露されていました。

 本堂には初めて上がったのですが、最上稲荷と同様、神仏習合の名残を色濃く残していると思われる、神社に近いもので、本堂の部分は神社でいえば拝殿、その奥に御本尊が祀られている小さな本殿が配されている形式です。とはいえ、法要自体は一般的な日蓮宗の形式と同じもののように思われました。

ファイル 20110724_ryusenji-otakimaturi-2.jpg そんなわけで、この龍泉寺の宗派は「日蓮宗最上教」とされているのですが、実態はおそらく、ふつうの日蓮宗のお寺と思われます(あまり日蓮宗に明るくないので、間違っていたらすいません)。

 ひとしきり本堂での法要が終わった後、白衣姿の信者の方々に担がれたお神輿や山車などが動き出し、僧侶や参詣者たちはそれに続きます。広い境内を一周するのですが、途中の龍王池では魚を池に放つ「放生」も行われました。

ファイル 20110724_ryusenji-otakimaturi-3.jpg さて、このお寺には、お祭りの名前にもなっているように「御瀧」という滝、というか、水行をするため荒行場のような場所が設えてあり、普段からこの場所で滝に打たれて水行をする信者の方々も多く居られるようです。

 境内から一段下がった谷間のようなところにあるこの御瀧ですが、周囲を御題目が刻まれた石碑に取り囲まれています。同じような荒行場でも、いわゆる密教系のところだとかなり鬼気迫るものもあるのですが、日蓮宗系ということも手伝ってか、むしろ明るく健康的な印象すら漂っている気がしました。私は神道にも同様の「明るさ」を感じます。

 神道ど仏教の神仏習合は、ともすれば密教系仏教が注目されがちな気がします。たしかに密教は、いろいろな意味で混沌とした観がありますから、全く別の宗教である神道と習合しやすいと云うのはわかるんですが、むしろ、そうした混沌を排したともいえる日蓮系仏教のほうが、神道の持つある意味シンプルで実直な在り方と親和性が高いのかな、と思ったりもしました。

 あと、ちょっと面白いと思ったのは、行列の中に「法螺貝」を吹く人が混じっていたことでした。法螺貝と云うと、山伏など密教系の行者さんを思い浮かべるんですが、日蓮系の仏教でも用いられることもあるんですね。

 さて、境内を一周したお神輿が向かう先は、この御瀧です。御瀧前の小さな広場に行列が到着すると、お経が唱えられる中、お神輿の屋根が取り外されます。このお神輿には、お題目と願い事が書かれた白い紙が竹串に留められてびっしりと、載せられています。これらは、参詣者や全国の信者たちから寄せられたもののようです。

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 屋根を取り外されたお神輿(二基)は、そのまま御瀧の中へと入ってゆきます。はじめは水流の周りをぐるぐると回っていたのですが、螺旋を切るように、徐々に滝の中心部へと近づいてゆきます。

 これがこのお祭りの目玉で、お神輿が滝の中に入ってゆくと、びっしりと載せられた白い紙が水流に洗われ、解けてゆきます。こうして、願い事や厄災を水に流すという事のようです。

 勇壮ながらも、たいへんに爽やかなお祭りであり、是非また来年もお詣りしてみたいと思いました(岡山に居れば…ですが)。

 帰り道は再び最上稲荷に戻り、宿坊の「顕妙閣」でお食事。予約が必要ですが、月替わりの精進料理を頂くことができます。今月は土用に因んで、ウナギの蒲焼もどきでした。

智積院と泉涌寺

 本当は火曜日が京都女子大の出講日なのですが、休講にした日が一度あり、その補講のため、今週は金曜日にも京都です。そして本日の京女帰りのよりみちは、真言宗の本山二箇寺でした。

 真言宗智山派の本山、智積院は京女から女坂を下ったところにあり、いつも前を横切ってはいるのですが、お詣りしたのは一回しかありません。今回も、主目的が泉涌寺だったため時間が無く、ゆっくりはお詣りできませんでした。

 智積院の紋は、加藤清正公の家紋に因んだ桔梗なのですが、金堂に至る参道の両側には、丁度桔梗の花が咲いているところでした(もっとも、そろそろ終わりの時季のようでしたが)。

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 智積院に寄ったのは、真言宗十八本山巡礼の納経帳を手に入れたかったからです。いちおう、先祖から続くわが家の宗派は真言宗智山派(ただし、私個人としては浄土真宗)でして、せっかくならば十八本山の納経帳も、その本山である智積院で求めておこうかなと。そういうわけでした。

 智積院から東大路を南下して、一汗かきながら泉涌寺道を上ってゆくと、鬱蒼とした木立の中の泉涌寺です。真言宗のお寺というと、わりと派手な印象があるんですが、この泉涌寺は比較的地味な雰囲気です。

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 実のところ、泉涌寺本体はあんまり印象に残らなかったんですが、むしろ私がひかれたのは塔頭寺院のほうでした。

 わけても、とても眺めがよいところにある悲田院(若い女性の方が御朱印を書いて下さいました)、ひっそりと山間に佇む来迎院、巨大な釈迦如来立像に圧倒される戒光寺などが大変気に入りました。もっと涼しい季節に、一日かけてゆっくり見て回りたいものです。

「漫画に出てくるような」ホットケーキ

 朝ごはんに、「漫画に出てくるような」ホットケーキを作ってもらいました。

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 米のご飯ならば「日本昔ばなしに出てくるみたいな」とか、そういう表現になるんでしょうけど。

最上稲荷の朝詣で

ファイル 20110716_morning_inari.jpg 何やら最近、最上稲荷ばかり行っている気がしますが(実は先々週の土曜も)、今朝は今朝で、六時からの朝の勤行に臨むべく、夜明け前の吉備路を自転車で走ることになりました。

 途中、吉備津神社の手前(福田海あたり)で綺麗な朝焼けを見ることができました。手前のガラクタは気にしない方向で。なんでこんな変なところで写真を撮って仕舞ったのか知らんと後悔。マアしろうとの写真なんて、そういうもんなんでしょうけど。(´・ω・`)

 
 最上稲荷の朝の勤行にお詣りしたのは私たちだけでした。

 勤行が終わった後、お茶の接待を受けることができました。その席に、最上稲荷の執事の方もお出ましになり、小一時間ほどお話をすることができました。

 以前から疑問に思っていた、「旧本殿の本殿」に安置されている最上経王菩薩の像についてお訊きしたところ、これは、昔から伝わる本尊(秀吉公の中国高松攻めの際にも戦火を逃れて裏山に避難したという)ではないそうで、その「古来からの本尊」は、新本殿の奥深くに何重かの鍵をかけられて、秘仏として仕舞われているとのこと。

 また、以前にお参りしたときに思った通り、「旧本殿の本殿」に安置されている「前立ち」像は釈迦如来の立像で、その背景は日蓮聖人の大曼荼羅というのは正しかったようです。

 夏もよいですが、いずれは冬にも朝の勤行に来てみたいものですねえ。

岡大エコナイトに行ってきました

ファイル 20110707_okadai_econight.jpg 仕事の関係で関わっている、岡山大学エコナイトというイベントに行って来ました。

 七夕イベントを楽しみつつ、エコロジーについても考えてみましょうというのがおおよその趣旨で、岡大だけではなく県内の各大学でも、同様のイベントが連携して行われました。

 岡大では学生さんをはじめとして200人ほど(?)の人たちが集まり、グリークラブの方々が合唱を披露して下さったり、「電気を使わない」屋台が出たりとか、環境に関するクイズ大会があったりとか、結構な盛り上がりでした。

ファイル 20110707_okadai_econight-2.jpg 二十時には会場となっている環境理工学部周辺の電燈が消され、このあいだ見学に行ったペガサスキャンドルのロウソクを並べたりして、いい雰囲気でした。

 昼間は夕方近くまで雨が降っていたのですが、イベントが始まる頃には雨も上がり、星こそ出なかったものの、うっすらと月明かりも差していました。結局、中国地方はそのまま梅雨明けになったのでした。( ´ー`)

 このイベント自体は学生の実行委員が中心になって行われていて、去年から始まったものなのです。今年もなかなか好評だったようなので、来年以降も、例えば近隣の人たちにも来てもらうなどして、もう少し大がかりなイベントとして続けていっても良さそうです。

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