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正林寺と日體寺

 寺社巡りをすること自体はずいぶん以前から(というか中学生ぐらいから)、ずっと続けていることなのですが、京都女子大での授業のついでに京都の寺社巡りをするようになったのは、去年の秋の正林寺が最初でした。

 一昨年までは富山から通っていた関係で、授業が終わった後に市内を見て回る時間的な余裕があまりなかったし、「マアいつでも行けるからイイヤ」と思っていたこともあって、結局行かないままになってしまったのでした。今から考えたら、勿体ないことをしたかも知れません。

 去年の秋に思い立って、京都でも寺社巡りをするようになったのですが、その最初が正林寺だったのは、その時に授業をしていた京女のJ校舎から一番近いお寺だったからです。

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 その後、法然上人二十五霊場巡礼を始めた関係で、今日は改めて専用の納経帳を持参してお詣りしました。前回来たときは、遊具が設置されている境内は幼稚園(お寺の中にある)の子どもたちでいっぱいでしたが、今日は静かでした。相変わらず京都は蒸し暑いですが、誰も居ない本堂に一人座ると、ひんやりとした空気が伝わってきました。


 さて、そこから馬町の坂を下って五条をわたり清水寺の下まで来ると、その近辺(鳥辺野)には日蓮宗のお寺がいくつか点在しています。これまでに何度かお詣りしたけれども、ご住職が不在だったため御首題を頂いていない實報寺に寄ったら、今日も忙しいようで書いて頂けませんでした。また後日に改めてお詣りすることにしました。

 その足で、清水坂の下にある日體寺(にったいじ)にもお詣りしました。このお寺は、以前に鳥辺野のお寺を巡ったときに「行ってみられてはどうですか?」とお奨めされていたお寺で、「體」という難しい漢字と共に気になっていたお寺のひとつでした。

 その日體寺自体はごく普通の日蓮宗のお寺です。本堂には「佛所護念」という扁額が掲げられています。

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 清水寺へ向かう坂道の途中にあるので、門前は沢山の観光客が行き交っていますが、いわゆる観光地のお寺ではありません。お詣りしようと中に入ろうとしたら、外国人観光客の一団が「ここにもお寺があるのね~」という感じで覗き込んで、通り過ぎて行きました。

 因みに、洛陽十二支妙見という霊場巡りのひとつにもなっているようですが、京都とのご縁が続くならば、またいずれ巡ってみようかと思います。

 御首題をお願いしたところ、これはすごいです! 紙面いっぱいにぎっしりと書き込んで下さり、横で拝見していて大変に感激しました。

 いままでに頂いた御首題(…といっても、そんなに沢山ではないですが)の中でも、もっとも印象的な御首題でした。えもいえぬ強烈な力を文字から感じてしまい、何というか、少しばかり元気を頂くことができました。

初夏の吉備路を最上稻荷へ(その二)

 さて、最上稻荷に来た時にはいつも、本殿に上がってお詣りすることにしています。最上稻荷のサイトにも、その事が説明されているのですが、以前から気になっていたのが:

参拝者の祈願成就のために、毎日定時に本殿(行事で使用できない場合は旧本殿)にて祈祷が行われます。祈祷受付でお申込みください。

というところの、「行事で使用できない場合は旧本殿」の一文。

 壮大な新本殿もそれはそれで良いんですが、歴史的な建造物である旧本殿に上ることが出来る(かもしれない)となると、何時だったらそういう貴重な機会が得られるのか、激しく気になります。

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 そこで、受付の人に「どういう(行事がある)時に、旧本殿でのご祈祷が受けられるのか」ということを訊いてみたところ…どうやら、特に何かの行事がなくても、受付に「和尚」さんさえ居れば旧本殿でのご祈祷は常時可能ということがわかりました。

 そういうわけで、旧本殿でのご祈祷決定。電話で「和尚」さんが居られることを確認してもらい、旧本殿に向かいました。受付では「和尚」さんとおぼしき方が、震える手で申込書を確認して下さいました。

 旧本殿は江戸時代の建造物で、神仏習合の様式を色濃く残した建物です。通常の神社と同様、拝殿の奧に本殿が祀られているという形式です。しかし、拝殿の手前にはひさし状の長い屋根がつけられているのは、他ではあまり見られないようです。

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 指定された時間になったら、「和尚」さんが袈裟を纏って出てきて、拝殿(上の二枚の画像中央の、一段高い部屋)に上がるようにと教えてくれました。拝殿自体は小さな建物ですが、長い歴史を経た空気が張り詰めていました。「和尚」さんが震える手でろうそくの火を点け、お線香を立てました。

 最上稻荷でご祈祷を受けると、通常は新しい方の本殿で七人がかりぐらいでお経を上げてもらう事ができて(日蓮宗独特の修法ともども)、それはそれで結構な迫力なんですが、こちらの旧本殿では「和尚」さん一人のの消え入りそうな読経の声で始まりました。

 ところがです。いつもなら十五分ぐらいで終わってしまうのに、三十五分にもわたって丁寧にご祈祷を行っていただき、ここぞというところでは年季の入った老僧の、心の底から絞り出すような声が神々しさすら感じさせるものがありました。

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 一通りのご祈祷が終わった後は拝殿の外に導かれ、拝殿の背後に控える本殿(上の画像の右側が拝殿、一段高くなっている左奥の建物が本殿で、縁側伝いに本殿に進むことができる)の、最上様の像にお詣りすることができました。ほとんどシルエットのようにしか拝むことができませんでしたが、たしかに羽衣を纏った最上様のお姿でした。たぶん、この最上位経王菩薩像が、古来から最上稻荷に伝えられている本尊の像なのではないかと思われます(間違っていたらすみません、今度行った時に訊いてみます)。

 因みに、お前立ち(?)には日蓮聖人の大曼荼羅を背景に立つ釈迦如来と思われる立像(制作年代はわりと新しい物のようです)が安置されていました(こちらの事も、また訊いてみようと思います)。

 そういうわけで、旧本殿での大変ありがたいご祈祷を受けることができて、さらに自転車に乗って良い運動にもなって(往復で40km弱程度?)、いろんな意味で充実した休日でした。( ´ー`)

初夏の吉備路を最上稻荷へ(その一)

 いつか、よめさんを連れて行こうと思っていたものの、ずっと延び延びになっていた最上稻荷へのサイクリングに行ってきました。去年の晩秋に一人で行ったときはあるのですが、二人連れで行くのは今回が初めてでした。

 実はこの五月にも、県外からのお客さんを連れて行ったばかりなのですが、その時は鉄道とタクシーを乗り継いでの参拝でした。

 日が高くなると暑いので、なるべく早めにうちを出ようということで、七時前には津島を出発し、途中の吉備津神社で一休みして、大体二時間ぐらいで最上稻荷に着きました。まだ梅雨明け前ということもあり、時々通り雨がぱらついたりもしましたが、さいわい濡れることもなく、ついでに道に迷うこともなく、たどり着くことができました。

 ちょうど七夕の前ということで、本殿の前などには七夕飾りがされていました。

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 ところで。どうでも良いことかも知れませんが、最上稲荷のドメイン名は「inari.ne.jp」という、たいへんわかりやすいものです。インターネットが普及する段階で先見の明?が有り手早く押さえたのか、それとも、ドメインの取り合いが有ったのか、定かではないですけど。因みに、「inari.jp」は流石の伏見稲荷、「inari.or.jp」は玉造稲荷でした。「inari.com」とか「inari.org」とかもドメインとしては存在はしているようですが、実用はされていないようです。

D棟前のネジバナ

 職場の部屋(一般教育D棟)前の花壇に、いつの間にかネジバナが一株だけ、花をつけていました。

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 ネジバナ自体は珍しい植物ではなく、富山に住んでいた時にもよく見ましたが、その花の咲き方はらせん状になっていて、ひときわ目を引きます。

 花壇の中で、この花だけが他の雑草と一緒に抜かれないで残されていたのは、草ムシリの作業をしていた人がネジバナを残そうと思って、わざわざ残して置いてくれたのでしょう。

 そういえば、東京に住んでいた子供の頃、園芸好きの祖父がわざわざ鉢植えにして育てていました。「ネジみたいになっていて面白いでしょ?」と教えてもらって以来、この花を見る度に、色々な草花の名前を教えてくれた祖父のことを想い出すのです。

ろうそく工場の見学

ファイル 20110622_pegasuscandle.jpg 七夕に合わせて大学で行う「エコナイト」というイベントでろうそくを使う事になり、そのろうそくを納品してもらう事になっている「ペガサスキャンドル」という業者さんの工場見学に行ってきました。

 このイベントは、今の仕事で関わっている「岡山オルガノン」の行事でもあり、他の連携校の人たちとも一緒にバスに乗って、倉敷にある工場に行ってきました。

 一通り説明を受けた後、工場の中も見せていただいたのですが、ろうそくの製造工程よりも、環境整備の取り組みの方に吃驚しました。あらゆるところが徹底的に整理しつくされていて一寸怖いぐらいですが、意識の高い工場とは何処もこういうことは当たり前なのかもしれません。むしろアレです、自分の事務机の周りでも見習わなければなりませんです。

百万遍から清浄華院へ

 ここのところ洛陽三十三所の巡礼ばかりでしたが、東山北部の札所は大体回ってしまい、続いては泉涌寺周辺などの東山南部と、京都の西半分の地域です。ここで観音霊場は一休みにして、先週は時間切れでお詣りできなかった百万遍と、御所の傍らにある清浄華院の、二箇所の法然上人霊場を訪れました


 というか、最近この日記のネタがお寺詣りしか無くなりつつあるのは気にしない方向で。|ω・`)


 京都大学のすぐ近くにある百万遍知恩寺は浄土宗の本山の一つで、法然上人の像を安置した御影堂がひときわ大きく、正面にそびえ立っています(寺としての本尊は、向かって左の阿彌陀堂に安置されている阿彌陀如来らしい?)。

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 御影堂の奧には法然上人の座像が、厨子の幕の向こう側に厳かに安置されています。また、御影堂内部には、堂内を一周するぐらいの長さがあり、珠も巨大な念珠が鴨居のところに掛けられています。この数珠を繰りながら念仏を行うのかしらん。

 清浄華院は百万遍からバスで三駅ぐらいで、御所の東隣です。このお寺も浄土宗の本山ですので、法然上人の御影が祀られています。

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 浄土宗のお寺にしては珍しく(?)不動明王も祀られていて、護摩供も行われるなど、何やら密教的な要素も持ち合わせているようです。

 どちらのお寺も観光地的なところではないので、境内にはあまり人も居なくて、ひっそりとした雰囲気でした。

鯖移転完了しました

 CGI等の動作確認を完全にはしていませんが、Lolipop 鯖に移転完了です。

 このスクリプトは表紙と各記事をHTMLで書き出すので、CGIが停止している間も、閲覧だけはいちおう、できていたみたいです。

 つうか、こんな事やっているヒマはあんまり無いとも云う。明日の授業準備しないと…。(;´Д`)

鯖業者変更

 この日記などを置いてある www.zauberfloete.jp と云うサーバですが、これまで使っていた業者(ネオサーブ)さんとの契約をおわりにして、新しく別の業者さん(ムームードメイン + ロリポップ)を利用することになりました。

 このため、近日中に一時的にサーバが停止します(詳細な予定は未定 orz)。多分、何日にもわたって停止することはないと思います。

蓮と菩提樹のつぼみ

 本日の京女帰りのよりみちは、大蓮寺から真如堂、百万遍という流れでした。

 洛陽三十三所の巡礼も順調に?進んでいるんですが、数字一桁の札所のうち、第五番(真如堂新長谷寺)と第八番(大蓮寺)だけ抜けていたので、それらを回っておきたかったのです。

 京女のある東山七条から202番のバスで祇園や知恩院を通り過ぎながら15分ぐらい、東山仁王門というバス停のすぐ近くに大蓮寺はあります。観光地という意味では、このお寺はそれほど有名ではないかも知れませんが、昔から安産祈願で知られたお寺だそうです。安産のお札を届けるため、このお寺のお坊さんは文字通り都じゅうを走り回っていたとのこと。そのために、足腰健常の御利益も有るのだそうです。

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 街中の小さなお寺ですが、現在はお寺の名前に因んで、境内には蓮が沢山植えられています。開花時期にはちょっと早かったのですが、一鉢だけ、もうすぐ咲きそうな蕾がたっていました。見頃は六月末から七月にかけてだそうです。

 続いて、203番のバスで真如堂(真正極楽寺)へ向かいました。紅葉で有名なお寺ですが、いまの季節の境内はまぶしい緑色のモミジでいっぱいでした。秋になったら来てみたいのですが、かなりの混雑なんでしょうね~。

 ご本尊は年に一度だけ開扉されるという秘仏だそうで、「頷きの阿彌陀如来」とも呼ばれています。天台宗の古刹ですが、ご本尊が阿彌陀如来という事もあってか、浄土教ともわりと関係が深いようです。安祥院の木喰上人が開いたと云う、洛陽六阿彌陀巡りの第一番のお寺でもあります。境内には、その木喰上人が建立したという阿彌陀如来座像も安置されていました。

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 本堂の前には菩提樹の木が植えられているのですが、こちらも花の季節には少しだけ早かったようです。木全体につぼみがすずなりだったものの、咲きかけのつぼみはごく一部だけでした。

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 真如堂は洛陽三十三所の札所ですが、観音菩薩は本堂ではなく、新長谷寺というお堂(塔頭?)に祀られています。この小さなお堂も、青いモミジの木々に囲まれていました。このお寺にお詣りしたことで、洛陽三十三所巡礼は一番から十七番まで完了です。

 真如堂から再びバスに乗って、百万遍(知恩寺)にも行ったのですが、既に御影堂は固く扉が閉じられていました。知恩寺は大きいお寺ながら、拝観時間は十六時までのようです。また次回に改めてお詣りすることになりました。

市場価値診断テスト

 Yahoo! に広告が出ていたので、何となくやってみました。


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 σ(゚・゚*)ンート・・・


 こういうのに意味があるかどうか、というか、そのまま信用できるとはとても思えませんけど、とりあえず @type によれば、全体的にわりと高評価みたいです。。性格判断は寛容性がとても高いのは良いとして、活動性が低いとのこと。
 
 評価額は623万円だそうですが、マア、いずれそういう額になるように頑張ることにいたします。ヽ( ´ー`)ノ

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