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お見送りの中国語

 いま住んでいるアパートの一階に、中国の方が住んでいます。

 ほとんど日本語が出来ないので、困ったことがあると手伝いに行ったりするのですが、そのついでに中国語を教えてもらって、それをお土産に帰ってきます。

 この間教えてもらったのは、お客さんなどが帰るときの会話です。

 「請慢走!」(どうぞゆっくり歩いてください → お気を付けてお帰りください)
 「請留歩!」(どうぞそのままで → お見送りは結構ですよ)
 
 「請」は丁寧な表現をするときの語です。

 お客さん、つまりお見送りされる方の台詞である「留歩」というのは、意味としては「歩みを留める」ですが、これはこういう場面にだけ使う「見送りはいりません」という意味の決まり文句だそうです。こういう特別な例を除き、ふつうは、現代中国語で「歩く」という動詞には「走」を使います。

 ですので、お見送りする方の「慢走」は、直訳したらユックリ(慢)あるく(走)という意味で、ここでの「走」には「はしる」という意味はありません。この単語は「ゆっくり歩く」という意味もありますが、ふつうは客人を見送るときの決まり文句として「お気を付けてお帰り」という意味として使われるようです。

 そういや、中国のレストランで食事をして帰るときも、店員さんが見送りながら云うのが「慢走!」でした。

 因みに発音は以下のようです:
 請慢走 Qing[3] man[4]zou[3] (チン マンゾウ)
 請留歩 Qing[3] liu[2]bu[4]  (チン リウプー)
 

「道」

 私の好きな詩のひとつです。

比の道を行けばどうなるのかと危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
ふみ出せば
その一足が道となる
その一足が道である
わからなくても歩いて行け
行けばわかるよ


 「道」と題された、有名なこの詩は、清沢哲夫(のちの暁烏哲夫)という、真宗大谷派の僧侶の方が書かれた『無常断章』という本に出てくるのだそうです。

 この詩は一休和尚の作だと間違われる事も多いようですが、しかし、どこか一休さんの生き方にも重なってしまうような気もするのです。

ずんだ生クリーム大福

ファイル zunda_daifuku.jpg 富山大の職場にいた頃、仙台出身の上司様から、年中ずんだ系の差し入れを頂戴していました。もう、それだけで腹一杯になるぐらい、ずんだ餅をたらふく食べたりして、すっかりご馳走になったものでした。( ´ー`)

 かつての職場を去るとき、皆様からお餞別を頂いたりもしたので、岡山の白桃を一箱、執務室宛に贈りました。そうしたら、そのまたお礼でずんだが届きました。早速冷蔵庫で冷やして、お茶の時間に頂きました。

 半分はうちに持って帰り、家内にもおすそわけ。( ´∀`)つ§

 中国地方に来ると、関東とか東北とかの東日本を極端に遠く感じていたのですが、久々にみちのくの香りをいただくことができました。そのしばらく後、


> (ΦωΦ)フッフッフッ…
>
> 受け取りま・し・た・ね?(☆Д☆)キラーン


というメイルが届いた件について。((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 つついても、なにも出てきませんから。(;´Д`)

妙善寺

 うちに居ると、朝の五時と六時にどこからともなくお寺の鐘の音が聞こえてきます。どこのお寺だろうかと目星をつけていたのが、妙善寺という寺でした。

 岡山駅からバスでうちに帰るとき、何通りかの選択肢があるのですが、そのうちのひとつが「妙善寺」行きのバスです。そのこともあって、妙善寺という寺があることは知っていたのですが、実際に行ってみたのは今日が初めてでした。

 ファイル myouzenji.jpg

 このお寺は、住宅地の細い路地を入っていったところにあり、門から境内へは坂道を登って入るようになっていました。

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 手水鉢は龍の口から水が出る意匠です。

 ファイル myouzenji-3.jpg

 このお寺は日蓮宗(不受不施派)の寺院で、少なくとも十四世紀以前に開かれたという古刹です。日蓮宗の歴史は詳しくないですが、不受不施派というのは、日蓮系仏教の系譜の中でよく目にする流派だったかと思います。どうやら、江戸時代に弾圧を受けてきたという歴史があるようで、岡山に潜伏していた信者の方々も多かったとか。

 本堂は戸締りされ、柵が渡してあったので、中に入ってお参りすることはできませんでした。あと、寺務所も不在のようで、御朱印や説明を受けることもできませんでした。どうせ近所なので、これらはまたそのうち。

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 ありました、鐘楼です。おそらく、毎朝聞こえる鐘は、ここで打たれているものではないかと思われます。そのうち早起きして、六時にお参りしてみようかとおもうます。

ミントのお茶

ファイル mint_tea.jpg Lupicia の新作で、緑茶とミントの取り合わせの「アラジン」と「シエラザード」をいただいてみました。

 アラビヤではお茶にミントで香り付けして飲むのかと思ったら、Lupicia の説明文によれば、どうやら、アラビヤというよりもモロッコでの淹れ方のようです。

 どちらもミントの香りがいっぱいに広がりますが、「アラジン」のほうが直接的なミントの香りなのに対し、「シエラザード」のほうは柑橘系の香りと合わさってやや優しい感じです。

 ミントの作用なのか、体の中から涼しく感じるような効果があるようで、夏には打ってつけのお茶です(冬に飲んだら体が冷えてしまいそうですが)。もちろん、冷やしていただいてもおいしそうです。

清心町と理大町

 住民票が必要になったので、駅近くの奉還町にある国際交流センターに行って、発行してもらいました。ここでも住民票などの書類を出してもらえることを最近知りました。それまでは区役所まで行っていたので、少しだけ近くなりました(年中行くところでもないですけど)。

 岡大から駅に向かう途中、清心町というところを通ります。この地名はどうやら、ノートルダム清心女子大学に因んでつけられたもののようですが(「学校由来町名」コレクション)、その大学があるのは「伊福町」であって清心町ではありません。

 この大学、岡山に来るまでは知らなかったのですが、理事長である渡辺和子 女史は、二・二六事件で暗殺された渡辺錠太郎の次女(父上の暗殺現場に居合わせた)ということを知り、二・二六事件という遠い昔の歴史上の事件だと思っていたことの、生き証人が近くに居たということに驚きました。

 ところで、岡山には岡山理科大学という大学もあり、この大学の住所は「理大町」です。この場合は、地名と大学の所在地は一致しています。

~まぁ

 岡山弁は富山弁とくらべれば、(関東出身の私にとっては)聞き取りやすいように思います。しかし、まだ住んでから半年ぐらいですから、わからないことの方がずっと多いですし、広島とか四国の方言が混在している場合も多くて、そうなるとますます、「すいません今のはどう云う意味ですか?」ということになるわけで。

 どうやら語尾に「~まぁ」と云うのが付く場合は、「~(し)ない」と云うような否定の意味になるようですが、今日は:

「この原稿は載せまぁでもいい」(…だったと思います)

というような表現に出くわしました。前後の文脈では「載せなくてもいい」とか「載せない」と云うことらしいのはわかったのですが、その話をしていた相手の方はかなり目上の方だったので、聞き返すのも気まづかったため、後で別の岡山の人に訊いてみようかなと。

 こうして、着々と語彙は増えていまして、何年か経ったらブレンドされて訳がわからなくなりそうです。

あいみーぶ

 いちおう運転免許は持っていますが、(相変わらず)車の運転からは程遠いし、車そのものにも全然詳しくありません。|ω・)

 学外に出かけるときに車を借りて、一緒に行く人に頼んで運転してもらうことがよくあります。今日も別の大学で会議があって、手配してもらった車が電気自動車のi-MiEVでした。


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 大学に一台だけ導入されているこのi-MiEV、車体は岡大の色(ベンガラ色)で、大学の名前もデザインされています。電気自動車というだけあって大変静かですけど、助手席に乗っている分には「普通のガソリン車がちょっと静かになった」という程度。運転したときの違いは…もちろん分かりません。(;´Д`)


 ファイル 18-2.jpg ファイル 18-3.jpg


 電気自動車は珍しいものなのか、それとも、岡大のデザインが珍しいのか分かりませんが、駐車場に駐めてあったこの車を写真に撮っている、通りすがりの人もいました(私以外に)。

 遠山さんも運転してみてはどうですか? と云われることもありますが、どこかでコッソリ練習してからじゃないと、怖くて公用車の運転はできません。|ω・`)

山陽新聞社でひるごはん

ファイル sanyo_shimbun.jpg 今日は一日、大学の用事(というか講習会)で市内の山陽新聞社に行っていました。用事があったのは新聞社そのものではなくて、同じ建物の中に入っている吉備創生カレッジ(山陽新聞社がやっているカルチャーセンターみたいなもの)だったのですが、お昼に山陽新聞の社員食堂を使っても良いというので、せっかくだからと行ってみることにしました。

 山陽新聞社は20階建ての建物なのですが、食堂は最上階にあります。岡山市内には他に高い建物はほとんどないので、とても良い眺めでした(写真は東方向)。岡山に来てから、高いところといえば半田山植物園か、駅前のグランビア・ホテル(しかも夜)ぐらいしか行ったときが有りませんでした。

 とはいえ、せっかくの眺めも土地勘がないので価値が半減(?)です。岡山に来てからもう、半年以上経ちますが、大学周辺しか動き回らないのでぜんぜん土地勘がありません。土地勘がつくまでにどのぐらいかかるのか、それとも、その前にまた別のところに行くことになるのか、わかりませんが。( ´ー`)

 因みに、お昼の定食は450円で、今日は「豚肉のステーキ」「揚げた鮭のマリネ」「皿うどん」の三種類から選べるという献立。量が多くて美味しかったんですが、例によって写真を取り忘(ry

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一石二鳥

 四字熟語だから、てっきり、中国の古典から出てきたものかと思っていた「一石二鳥」と云う言葉、実は英語の諺を和訳したもので、元の諺は:

 Kill two birds with one stone. ...ひとつの石で、二羽の鳥を殺す

だそうです。

 …ということは、「一石二鳥」と云う四字熟語は、(たぶん)日本語に独特のものだろうから、だったら(現代)中国語には「一石二鳥」はどう表現するのかというと、中国語辞典によれば:

 一箭双雕 ...一矢で二羽の鷲を落とす
 一挙両得 ...(日本語の「いっきょりょうとく」と同じ意味)

だそうです。いちおう、一石二鳥と云う表現も有るには有るらしいんですが、おそらく日本語から輸入されたものなのではないかと想像。どの程度一般的に使われているのかは、そのうち中国のかたに訊いてみようかと思うます。。 

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