うちに居ると、朝の五時と六時にどこからともなくお寺の鐘の音が聞こえてきます。どこのお寺だろうかと目星をつけていたのが、妙善寺という寺でした。
岡山駅からバスでうちに帰るとき、何通りかの選択肢があるのですが、そのうちのひとつが「妙善寺」行きのバスです。そのこともあって、妙善寺という寺があることは知っていたのですが、実際に行ってみたのは今日が初めてでした。
このお寺は、住宅地の細い路地を入っていったところにあり、門から境内へは坂道を登って入るようになっていました。
手水鉢は龍の口から水が出る意匠です。
このお寺は日蓮宗(不受不施派)の寺院で、少なくとも十四世紀以前に開かれたという古刹です。日蓮宗の歴史は詳しくないですが、不受不施派というのは、日蓮系仏教の系譜の中でよく目にする流派だったかと思います。どうやら、江戸時代に弾圧を受けてきたという歴史があるようで、岡山に潜伏していた信者の方々も多かったとか。
本堂は戸締りされ、柵が渡してあったので、中に入ってお参りすることはできませんでした。あと、寺務所も不在のようで、御朱印や説明を受けることもできませんでした。どうせ近所なので、これらはまたそのうち。
ありました、鐘楼です。おそらく、毎朝聞こえる鐘は、ここで打たれているものではないかと思われます。そのうち早起きして、六時にお参りしてみようかとおもうます。