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吉備路自転車道 - 福田海と吉備津神社

 吉備津彦神社からしばらく走って、お地蔵さんで一休みしてからすぐのところに「福田海本部」という、仏教系宗教団体の寺院がありました。

 由来書きによれば、明治時代に聖徳太子・役行者・行基の教えをもとにして設立されたという団体なのですが、役行者の流れを汲むだけに、神仏混合的というか修験道的というか、そういう雰囲気の宗派のようです。七五三で賑わっていた神社と違って、お客さんは誰もいない、がらんとした境内でした。受付にも人が居なかったのですが、裏に回ったら係の人が出てきて、拝観料百円を支払いました。この百円には護摩木代も入っていて、願い事を書いておくと毎週日曜日に護摩供養してくれるとのこと。

 境内の一番奥には「鼻ぐり塚」という、家畜として解体された牛を供養するための塚があります。
 
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 遠くから見るとカラフルな古墳という感じですが、近くで見ると、おびただしい数の牛の「鼻ぐり(鼻輪)」に鬼気迫るものがあります。

 福田海をあとにして、細い田舎道を自転車で進んでゆくと、程なく吉備津神社に到着です。さっきお詣りしたのは吉備津彦神社ですが、今度は吉備津神社です。紛らわしいことに、祀っている神様も同じ吉備津彦命なのですが、こちら(吉備津)は備中国の一宮です。つまり、ほとんど隣接している吉備津彦神社と吉備津神社の間が、備前国と備中国の国境だったのでしょう。

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 小高い丘の上に社殿が建っており、鬱蒼と茂った木々の下の石段を上って門をくぐると、すぐに社殿の前に立つことができます。この神社の社殿は、屋根が二つつながった形で貴重な物だそうで、国宝でもあります。

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 その社殿の脇から、丘の麓に向かって龍のように伸びているのが有名な回廊です。全長四百メートルの回廊をすみからすみまで歩きました。

 神社の門前まで戻ってきて、再び自転車に乗って、いま来た道を岡山市街地に向かって引き返しました。暗くなり始めたので、またまた迷いかかったのですが、ナントカ帰りつく事が出来ました。はじめに道に迷ったのも含めて、たぶん30kmぐらいは走ったのではないかと思います。いい運動になりました。

 次回からは迷わないと思うから、今度は吉備津神社よりさらに遠くまで繰り出して、最上稲荷(妙教寺)に行ってみようと思います。

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