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再見、英雄345

ファイル hero345.jpg おそらく1990年頃、北京・王府井にある「百貨大樓」の文具店で、「英雄345」という万年筆を購入しました。当時で一本10円(日本円で150円ぐらい)だったとおもいます。
 百貨大樓は今でも有るのかどうかわかりませんが、少なくとも当時は、人民共和国が建国した直後に建てられたと思われる古い建築で、昔ながらの中国式の売り場を持つ百貨店でした。
 中国式、というのは、たぶん、かつての社会主義国に共通した販売方式でして、

1. 品物は全てガラスケースにしまわれていて、店員さんに頼んで品物を出してもらう。
2. 品物が気に入って買うことが決まったら、支払い窓口に行きお金を支払い、伝票を切ってもらう。
3. その伝票を持って元の売り場に戻り、包装しておいてもらった品物を受け取る。

…というものでした。効率が悪いといえば効率が悪いんですが、その何度もかかる手間の間に、色々な店員さんとお喋りできるのも、当時の中国旅行の楽しみではありました。

ファイル hero345-2.jpg それ以来、やく20年に亘って一緒に過ごし、色々な国々を一緒に旅してきたのですが、遂に首が折れてお亡くなりになりました。(-人-)合掌
 因みに、英雄というのは、上海にある文具製造業者で、租界時代に有ったParker社を接収して作られたのだとか。その流れもあって、万年筆は割と有名だそうです。今でもこの「英雄345」が販売されているかどうかわかりませんが、そのうち中国に行ったら、新しい「英雄」万年筆の品定めをしてみたいものです。その時まで、再見、英雄!

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