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蓮と菩提樹のつぼみ

 本日の京女帰りのよりみちは、大蓮寺から真如堂、百万遍という流れでした。

 洛陽三十三所の巡礼も順調に?進んでいるんですが、数字一桁の札所のうち、第五番(真如堂新長谷寺)と第八番(大蓮寺)だけ抜けていたので、それらを回っておきたかったのです。

 京女のある東山七条から202番のバスで祇園や知恩院を通り過ぎながら15分ぐらい、東山仁王門というバス停のすぐ近くに大蓮寺はあります。観光地という意味では、このお寺はそれほど有名ではないかも知れませんが、昔から安産祈願で知られたお寺だそうです。安産のお札を届けるため、このお寺のお坊さんは文字通り都じゅうを走り回っていたとのこと。そのために、足腰健常の御利益も有るのだそうです。

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 街中の小さなお寺ですが、現在はお寺の名前に因んで、境内には蓮が沢山植えられています。開花時期にはちょっと早かったのですが、一鉢だけ、もうすぐ咲きそうな蕾がたっていました。見頃は六月末から七月にかけてだそうです。

 続いて、203番のバスで真如堂(真正極楽寺)へ向かいました。紅葉で有名なお寺ですが、いまの季節の境内はまぶしい緑色のモミジでいっぱいでした。秋になったら来てみたいのですが、かなりの混雑なんでしょうね~。

 ご本尊は年に一度だけ開扉されるという秘仏だそうで、「頷きの阿彌陀如来」とも呼ばれています。天台宗の古刹ですが、ご本尊が阿彌陀如来という事もあってか、浄土教ともわりと関係が深いようです。安祥院の木喰上人が開いたと云う、洛陽六阿彌陀巡りの第一番のお寺でもあります。境内には、その木喰上人が建立したという阿彌陀如来座像も安置されていました。

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 本堂の前には菩提樹の木が植えられているのですが、こちらも花の季節には少しだけ早かったようです。木全体につぼみがすずなりだったものの、咲きかけのつぼみはごく一部だけでした。

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 真如堂は洛陽三十三所の札所ですが、観音菩薩は本堂ではなく、新長谷寺というお堂(塔頭?)に祀られています。この小さなお堂も、青いモミジの木々に囲まれていました。このお寺にお詣りしたことで、洛陽三十三所巡礼は一番から十七番まで完了です。

 真如堂から再びバスに乗って、百万遍(知恩寺)にも行ったのですが、既に御影堂は固く扉が閉じられていました。知恩寺は大きいお寺ながら、拝観時間は十六時までのようです。また次回に改めてお詣りすることになりました。

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