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智積院と泉涌寺

 本当は火曜日が京都女子大の出講日なのですが、休講にした日が一度あり、その補講のため、今週は金曜日にも京都です。そして本日の京女帰りのよりみちは、真言宗の本山二箇寺でした。

 真言宗智山派の本山、智積院は京女から女坂を下ったところにあり、いつも前を横切ってはいるのですが、お詣りしたのは一回しかありません。今回も、主目的が泉涌寺だったため時間が無く、ゆっくりはお詣りできませんでした。

 智積院の紋は、加藤清正公の家紋に因んだ桔梗なのですが、金堂に至る参道の両側には、丁度桔梗の花が咲いているところでした(もっとも、そろそろ終わりの時季のようでしたが)。

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 智積院に寄ったのは、真言宗十八本山巡礼の納経帳を手に入れたかったからです。いちおう、先祖から続くわが家の宗派は真言宗智山派(ただし、私個人としては浄土真宗)でして、せっかくならば十八本山の納経帳も、その本山である智積院で求めておこうかなと。そういうわけでした。

 智積院から東大路を南下して、一汗かきながら泉涌寺道を上ってゆくと、鬱蒼とした木立の中の泉涌寺です。真言宗のお寺というと、わりと派手な印象があるんですが、この泉涌寺は比較的地味な雰囲気です。

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 実のところ、泉涌寺本体はあんまり印象に残らなかったんですが、むしろ私がひかれたのは塔頭寺院のほうでした。

 わけても、とても眺めがよいところにある悲田院(若い女性の方が御朱印を書いて下さいました)、ひっそりと山間に佇む来迎院、巨大な釈迦如来立像に圧倒される戒光寺などが大変気に入りました。もっと涼しい季節に、一日かけてゆっくり見て回りたいものです。