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土葬は法律で禁止されていない

 案外と勘違いされがちな事のひとつに、「日本では法律で火葬が義務づけられている(だから、火葬率が高い)」という事があります。

 実際には、一部の自治体(多くは大都市部)の条例で土葬ができない場合もありますが、法律上は火葬でも土葬でも構わないことになっているはずです(墓地、埋葬等に関する法律)。

 とはいえ、土葬するとなると、それなりに人手もかかるし、場所も取る関係で、実際には可能な限り火葬される場合が多いのでしょう。

 出典がアヤフヤなのですが、東京都の場合は火葬場が整備されていない山間部などでは土葬が行われる場合も有るようで、火葬率100%では無かったと思います。逆に、富山県はたぶん宗教上の理由で(浄土真宗の信徒が非常に多いため)、歴史的にも土葬の文化がほとんど無いらしく、現在では火葬率100%だそうです。また、土葬率が高いのは、山梨県・高知県・岐阜県と聞いたときが有りますが、それでも精々一割程度だったかと思います。

 そんなわけで、日本ではほとんどの場合が火葬ということになるようです。

 わたし自身は、火葬の文化に関心を持ち始めて長いため、火葬の方がいいといえばいいんですが(死んじゃったらどっちでもあまり関係ないともいいますが…^^;;)、一方で、失われ行く文化である土葬にも、ある種の関心を引き起こされます。

 そんな土葬について考え、実際に土葬を推進する活動をされている「土葬の会」というサイトを見つけました。

 葬制の選択の自由という意味では、土葬が見直されることもあっても良いとは思います。仏教は火葬を推進しましたが、神道では本来は土葬を旨としていたと思いますし、土葬以外の葬制を認めないイスラム教徒の方々も増えていくことでしょうし。

 そういや、岡山県の火葬事情はどうなのか、またそのうち調べてみようかと思うます。