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菩提寺(恐山)

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寺院名: 菩提寺(恐山) 
宗派: 曹洞宗 
所在地: 青森県むつ市 

「加羅陀山地蔵大士」 

 一般に恐山というと、「賽の河原」とか火山噴気地帯の「地獄」とかの光景が思い浮かぶのですが、それらは宇曾利湖という湖の湖畔にあり、この菩提寺というお寺の境内から一続きになっている(あるいはそれらも境内?)地域一帯ということになります。因みに、恐山という単独の山はなくて、宇曾利山と云う大きな火山の外輪山全体を「恐山」と呼んでいるようです。つまり、山の名前というよりは地域の名前っていうことなんですかね。

 その菩提寺は、イメージ的には密教っぽい気がするんですが、実際には曹洞宗のお寺です。これまた単なる思い込みかも知れませんが、禅宗とくに曹洞宗は、こういう死後の世界とか、その手のものと親和性が低いような気がするんですけどね。

 火山ガスの関係もあって、境内では線香やロウソクを焚くことが禁じられているようです。その代わりに(?)、至る所にかざぐるまが供えられています。風が吹くとキュルキュルと云う音をたてていて、何やら鬼気迫る雰囲気があります。

 それから、火山地帯だけあって、境内の随所にも温泉が湧いていたりします。参道のすぐ脇には湯小舎もあって、男性用・女性用に別れています。拝観料を払っていれば入浴は無料です。参道から少し離れたところには混浴の小舎もあるのですが、入り損ねました。いわゆるお風呂やさんではないので、入口の扉を開けると、いきなり脱衣場と浴室があるという素朴なもので、お風呂に入っていると、時々観光客の人が入口の扉を開けて覗いて行ったりします(もちろん男湯の方の話)。当然、タオルとかもありませんから、事前に用意するか、または、門前のお土産やさんで買っておく必要があります(因みに、門外に出ても再入場可)。

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