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妙心寺〔新京極〕

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寺院名: 妙心寺〔新京極〕
宗派: 浄土宗西山深草派系単立
所在地: 京都府京都市中京区

「阿彌陀如来」

 蛸薬師堂の裏手にある寺院で、蛸薬師堂の横の路地を通って行くことができます。蛸薬師堂(永福寺)と同じ敷地内に建っているようで、御朱印も蛸薬師堂の受付で頂く事ができました。スキャナで取り込むと見えにくくなってしまいましたが、左上には葵の御紋が金泥で捺されています。

 蛸薬師堂との関係は、以下のような歴史的背景があるみたいです。
 1. 元々は二条室町に有った蛸薬師堂が、豊臣秀吉の都市計画によって現在地に移転。
 2. 蛸薬師堂が移転した現在地のとなりには、圓福寺という、同じ宗派(浄土宗西山深草派)の本山である寺院があった。
 3. その圓福寺は、幕末の動乱で廃寺になりかかったが、三河に有る同じ宗派の妙心寺(松平家と所縁が深い)に移転、本山を護ろうとした。
 4. 圓福寺が移転した先の妙心寺は、圓福寺の場所に移る(つまり、圓福寺と妙心寺が場所を交換した)ことにして、蛸薬師堂(永福寺)の境内にある仮本堂に引っ越した。
 5. こうして、ひとつの敷地内に蛸薬師堂(永福寺)と妙心寺が同居することになった。

 因みに、妙心寺という寺院は、京都にはざっと見て他に二カ所、計三カ所有るようです。一番有名(?)なのは、右京区にある臨済宗の妙心寺だと思いますが、もう一カ所はこの(蛸薬師堂となりの)妙心寺から裏京極通を挟んだところにあり「高野堂」と呼ばれる寺院です。つまり、蛸薬師堂の裏には、妙心寺という寺院がほとんど隣り合って、二つあるという事になります。

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